列車への投石

 https://www.viet-jo.com/news/social/220217183612.html

 

ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railway=VNR)によると、2021年年初から2022年2月中旬までの間に、全国では鉄道車両を標的とする投石が79件発生し、車両の窓ガラス83枚が破損したという。

 

 投石の発生件数を地域別で見ると、南中部沿岸地方ニントゥアン省が13件で最も多く、以下、◇北中部地方クアンビン省:11件、◇南中部沿岸地方カインホア省:10件、◇北中部地方ハティン省:7件、◇南中部沿岸地方フーイエン省:6件、◇東南部地方ドンナイ省:6件などと続いた。

 鉄道車両を標的とした投石は近年、減少傾向にあるが、鉄道が通過する地域ではしばしば発生している。

 現行規定では、交通機関への投石行為に対し行政処分として罰金を科すと規定されており、罰金額は被害額によって異なる。

 なお、他人の健康を害した場合はさらに最大3年の禁固刑を言い渡される可能性がある。

 

 VNRは各支社に対し、警察をはじめとする地元当局や学校などと協力し、情報周知を行うほか、列車への投石が発生した場合は、警察と協力して厳格に処分するよう求めた。』

 

 ベトナムの列車って、日本の電車をイメージしない方がいいです。

 先ず電車ではなく、ベトナムは列車です。

 つまり電気ではなく、ディーゼル機関車で動かしているんですよね。

 そして、列車が線路を走る時間というのは、そんなに多くないです。

 

 ベトナムでは、鉄道はそれほどメジャーではなく、日本のように1時間に何本も走る状況ではないです。

 

 鉄道って、先進国でイメージするのと途上国でイメージするのとでは、天と地の違いがあります。

 実際に、途上国の列車はバスより遅いという事が普通です。

 日本人の認識だと、バスより電車の方が速いでしょう。

 

 ベトナムは今や途上国ではないですが、鉄道に関しては発展途上国レベルです。

 首都ハノイにようやく都市鉄道が走り始め、ホーチミンでも地下鉄ができる予定という状況です。大量輸送手段に関しては、やっと取り掛かってきた感じですね。

 

 このニュースでは、昔から大動脈を結ぶ、ハノイホーチミンを結ぶ南北鉄道のような鉄道の話。

 列車が通過する場所は、1本道の個所もあり、その両側には民家が並んでいるのも珍しくないです。

 私は線路で住民が焚火しているのを見たこともあります。 何時間も列車が通らない所では、住民の生活の一部となっていたりするんですよね。

 

 でも、列車に投石するのは許せないですよね。

 どんなケースで投石するのか、ここには書いていないので何とも言えないですが。

 交通機関への投石行為に対し行政処分として罰金を科すと規定されているらしいですが、これって刑罰としては軽いと思うのは私だけでしょうか。

 

 窓ガラスが割れるだけでなく、窓を開けていて人に当たったら大怪我をしてしまいます。

 その場合は、他人の健康を害した場合は最大3年の禁固刑を言い渡される可能性があるということなのでしょうが、可能性があるというだけで確定ではないんですね。

 石が頭や目などに当たると、一生、障害者生活を余儀なくされるかもしれないですよね?

 そもそも投石したら、罰金刑ではなく禁固刑の方がいいような気がしますが、みなさんはどう思われますか。

 

 ただ、よくわからないのが理由です。

 列車に投石する理由は何なのでしょう?面白いからでしょうか???

 

 ちなみにベトナム人って、物を投げる習慣はほとんどないです。

 日本だと野球が盛んなので、子供の頃からボールを投げるという動作は比較的身近ですが、ベトナム野球をしている人を見かけたことはないので、小さい石など投げる行為自体、ちょっと不思議なのです。

 

 投石が79件発生し、車両の窓ガラス83枚が破損したということは、1つの石で2枚以上割れたということですから、相当近距離で強く投げないとここまでなりませんよね?

 省によって多いところがあるようですから、きちんと理由にも言及してほしいところです。